わたしの春うたのこと

今週のお題「わたしの春うた」

 

ここ最近ずっとサカナクションを聴いているのだけれど、お気に入りのアルバム「sakanaction」から「Aoi」がこの季節にとても心地いい。どれくらい心地いいかというと、帰り道に口遊むくらいには心地いい。

Aoi

Aoi

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 サッカーの曲だったよなあとぼんやりと記憶しているのだけれど、調べたら2013年のサッカーNHK公式テーマソングだった。五年も前の話か、こうしてあっという間に死んでいくんだろうなとややぞっとした。(ところで今ならついこの間リリースしたベストアルバム「魚図鑑」にも入っているぞ)

 

何度かぼそぼそと主張しているが、青い色がとても好きだ。個人の感覚なのでわからなくて大丈夫なのだけれど、サカナクションの曲を色で例えるならだいたいが「青」だと思う。なので聴いているとずいぶんと気分がいい。呪われているのか?と不安になるほど青い色に惹かれるのだけれど、前世はアバターの予感がする。あと縦書きだとiTunesの挿入がうまくなくてちょっと笑った。

 

生憎「春になったらこの曲を思い出すなぁ」などという呪いを受けていない為、上記の曲にまつわるエピソードなどは持ち合わせていないのだけれど。(まぁ、夏でも秋でも冬でも同じことである)

それを踏まえて、この曲を聴くと思い出す、で一つ。

最近ようやく映画「ムーンライト」を観た。一人の男性の成長と純粋な愛を描いた、非常に静かで満月の光を彷彿とさせる穏やかな話だった。私は面白いというか、好きだなと思った。

ものすごく濃厚な話なのだが話したいところだけかいつまむと、主人公のシャロンは同性愛者、高校の同級生のケヴィンに想いを寄せていて、たった一度だけ永遠に思い出に残る夜を過ごす。その後二人を巻き込む事件が起こり、シャロンの人生はあまり良いとは言えない方向へ流れていく。大人になったシャロンは見違えるほど体躯のいい麻薬の売人になるのだけれど、そんな折にケヴィンから連絡があり、再会。ずっとケヴィンを想っていたシャロンは彼にどうして自分に電話をしてきたかを尋ねる。店の客がふいに流した懐かしい曲を聴きシャロンを思い出したケヴィンは、その曲をジュークボックスで流し始める。彼もまた彼なりに、シャロンのことをずっと気にかけていたのだなあと、それはたぶんシャロンの気持ちとは違うけれど、なんだか観ていて、切ないような清々しいような、そんな気持ちになった。

Moonlight | Hello Stranger | Barbara Lewis - YouTube

 

(ところで関係ないのだけれど、ケヴィンには過去にサマンサという恋人がいて、彼女との間に一人息子をもうけている。いろいろあって二人は夫婦ではないのだけれど、今でも仲が良く一緒に息子を育てている。けれど二人の関係はそれ以上でもそれ以下でもない、終わった関係ということがケヴィンの台詞から想像できるのだけれど、私はその関係が呪いのように思えるので、だいぶゾッとした)