好きってなんですかのこと

気に病んでいたことは本人に直接やんわりと伝え解決しているので目下の悩みは無くなったのだけれど、悩むことをライフワークにしているので後から後から悩みというものは出てくるというより作り出している、さながら金太郎アメのようである。

そこまでして考える必要があるかと言われたら勿論ないが、憂うことなかれ私よ、考えることをやめることは、君には無理なのだ。

一人で悩みを作り出し考え解決してまた悩みを作り出し考え解決するという悩みの永久機関と化しているわけだが、このエネルギーを電気に変換したら一ヶ月は余裕で暮らせるだろうな。

 

話変わって先日、「好きってなんですか?」という質問をされた。おそらく老若男女問わず大勢の人が悩んでいる問題だと思うが、私に質問する意図と目的がわからず、内心かなり動揺していた。しかしまぁ私に質問しようと思ったならそれなりの理由があるのだろう、私にはよくわからないけれど。

話をよくよくきいてみると、彼は「私のことどこが好き?」という質問にうまく答えることができずフラれたらしい。答えることができず、とは言ったがいろいろ考えた結果「理屈ではない」とは答えたらしいのだが、まあ、結果を鑑みるに相手方にとってうまくなかったのだろうと推測する。

「極端な話、可愛いから好き、優しいから好き、なんてことを言ったら、じゃあ彼女より可愛い人がいたら、優しい人がいたら、その人のこと好きになるのか?って言われたら、違うじゃないですか、そういうのって。」

という彼の主張を聞き、おっしゃる通り、としか、私には言えなかったのだが。

思うに、多くの場合、女性は言えるのだ、相手の好きなところ。「俺のどこが好き?」などと聞く男性はあまりいないと思うが、そう言われた際女性側の多くは、答えられると思う。答えられるがゆえに訊くのではないかなあ、たぶん男性側が想像するよりもかなりライトな感覚で。(その割には回答をヘビーに捉えたりするかもしれないが、それはまあ、人それぞれなので)

というよりそんなやり取りの経験が私にはないので「価値観の似てる人と付き合ったらいいんじゃあないですか」と言い、最終的に「総合的に好き」と言って納得してくれる人ならばなどという着地点で話は終わった。そもそも「好きなタイプ」とかいう基準などおそろしく不確かでいい加減なものだと思っているので信用できないし、役に立たない。そんなモチベーションの人間によく訊いてきたな…と思いつつも、彼には頑張ってくださいというエールを送りたい。

(そんな事を考えつつ、やはり色恋は蛮勇だなと、分かり合えない相手を好きになるなど正気の沙汰ではないなと改めて思った次第である。それもやはり、理屈ではないのだけれど)