陽気のこと

先週は十度を下回る気温で震えていたというのに、今週の手のひらを返したかのような暖かさに、すっかり浮かれている。

生々しい悩みや心情などは手書きの日記に吐露しているのだが、そちらの内容も目に見えて穏やかになってきたし、陽気も暖かくもありここはひとつ気分転換にと春物の買い物をした結果、ずいぶんと落ち着いてきた。(クレジットで支払ったので、二か月後の私よ、頼んだ)

 

さわやかな色ばかり買ってきたため、新しい服を洗濯しながら「いやぁ~いつ着ようかなあ!」などとウキウキしていたが、この陽気がデフォルトになるのはまだ先のようだということを週間天気予報で知った。え?

よくよく考えてみたらそりゃあそうだろうといったところなのだが、遡ること二月の頭にはすっかり春気分だった私からすれば手酷い裏切りのようにすら感じる。

もう三月も中ごろだぞ、どういうことだ、私はもう暗い色など着たくはないし、「春よ、来い」ばかり口遊んでいる、厚手のコートもごめんだしマフラーも巻きたくない、生ぬるい風を受けてトレンチコートを翻しながら街中を颯爽と歩きたい、青空の下でベンチに座り「桜の森の満開の下(著:坂口安吾)」を読みたい、コーヒー片手に夜桜の間を好きな人とそぞろ歩きながら「月が綺麗ですね」などと言いたい、そこで相手が「死んでもいいわ」と返して来たら翌日には役所に駆け込み婚姻届を出してもいいけどやっぱりそういうんじゃないからやめよう、この気持ちをどうしたらいい?教えてくれユーミン